ご案内
本当に眼が良いというのはどういうことなのかを解りやすく説明するために、例として大リーグのシアトル・マリナーズで活躍中のイチロー選手の話をします。
「イチローは眼がよい」「動体視力がすばらしい」とマスメディアではよくいわれています。
イチローがプロ入りした次の年(1993年)からアメリカに行くまでの間、ビジョントレーナーとして接してきましたが、彼の視力や動体視力はけっしてよいほうではありません。
一般には、動いているものが見えることや、瞬間的に見えること、スポーツや運転をするのに必要な眼の能力のことを、動体視力と認識している人が多いようです。
しかし、動体視力計という測定機器が存在しますので、その数値が高いだけで「よい眼」だという誤解も生じています。
イチロー選手の視力や動体視力が特に高くないというのは、数値化されたものに関しての話です。
スポーツ選手の基準からすると、むしろ低いほうに入りますアメリカ大リーグでは、入団前に厳しいメディカルチェックがあります。
2001年2月、イチロー選手は、大リーガーとしての初のシーズンを迎える前、眼科医による視力や動体視力などの検査を受けました。
その結果、ドクターの診断は「視力がかなり悪く、光に対してもうまく反応できていない。このままでは絶対成功しないだろう」というものでした。
そしてコンタクトレンズかメガネの使用、あるいは近視の手術などを強くすすめられたのです。
そのとき、日本から同行したオリックス・ブルーウェーブの森本トレーナーは、視力が中心ではなく、ボールをとらえるための身体反応が損なわれないかどうかが優先事項だと認識していましたので、イチロー選手にあくまでも身体の感覚で決めることをアドバイスしました。
そしてイチロー選手はオープン戦などでコンタクトレンズを試しましたが、感覚的になじむことができず、結局、「こんな眼で活躍した選手はいない」とまでいわれた裸眼でシーズンに臨むことにしました。
その結果はご存じのように、首位打者、最多安打、盗塁王、おまけにMVPまで受賞する大活躍でした。
その後2004年には256安打の新記録まで打ち立てています。
もちろん眼は当初のままです。
視力を矯正し、はっきりくっきり見えると、頭の意識はとても満足しますが、気がそちらに固まってしまい、逆に身体感覚が鈍くなる例もよくあります。
イチロー選手の身体感覚の鋭さなら、周りのアドバイスがなくても結論は出たでしょうが、視力の位置づけが、実践で使える眼の能力の一部分でしかないことを理解していなければ、ドクターの意見に従っていたかもしれません。この話は、視力や動体視力などのように、部分を数値化したものでは、本当の眼の能力は測れないことを教えてくれます。
コンタクトレンズについて興味がある方にオススメのサイトです。
来ていただいた方に納得していただける様々なコンタクトレンズ情報をまとめました。
豊富なコンタクトレンズの情報が詰まったサイトです。
